めざめよ!東北のリーダーたち
グロービス経営大学院大学仙台校有志による「七夕会議」が第10回目カンファレンス開催されること心よりお祝い申し上げます。
また、10年の歳月を仙台校の受講生で「紡ぐ」ことは私たち第1回実行委員会委員の想いでもあり、この10回を「紡いできた」実行委員会委員、登壇者、参加者の皆様に敬意を表するとともに、心より御礼申し上げます。
グロービス経営大学院大学仙台校は、2011年3月11日に発生した東日本大震災からの復旧・復興への想いを持っていたと思います。それぞれの使命感と志を抱き、自らが創造と変革の志士として光となり灯す道を歩んだ人たちが集っていたと感じます。
私自身も2011年11月に初めて開催された体験クラスに参加した時のことを述懐すると、使命感や何かを始めなければならないという想いと力のなさのギャップの中でもがいていたのだと振り返っています。その迷いは当然時として道が見えることや、時としてまた見えなくなり様々な創意工夫を繰り返し今に至ります。しかし、10年前の自分には今の姿は想像もできません。おそらくは2012年単科生、仙台校1期生、2期生の皆さんは同じ思いではないでしょうか。
仙台校開校には、事務局の皆様が相当な覚悟と責任を抱き1つ1つ作り上げ、貸会議室からその歴史は始まりました。仙台校は2012年4月にクリティカル・シンキング2クラス、マーケティング基礎1クラスの合計3クラスでスタートし、全員が単科生でメンターの皆さんも東京から通っていたものです。
私たち仙台校に集まった人たちは、一人一人が復興の最前線でもがいているメンバーでした。家屋や職場だけではなく、家族を失った方、それを支援する方々など被災者でありながら、「東北をなんとかしなければ」と考える、熱い信念を持った人たちに自身がその熱量に圧倒されたことを今でも覚えています。
前置きが長くなりましたが、「七夕会議」はその想いを持つ人たちが点となり、線となり、面として仙台校ならではとなる「創造と変革の志士」として自分たちで模索してきた中で構想されたものです。」そこに、紡いてきた歴史が加わり立体となり形づくられていったのだと思います。
「紡ぐ」という言葉を冒頭に述べたのは、まさしく錘にかけて繊維を引き出し、糸にすること、そして糸が「七夕会議」の関係者によってそれぞれの行動へと発展してきたのだと確信しています。